●Hindeloopen
ヒンデローペン(オランダ)
 ヒンデローペンとは、オランダ・アイセル湖の北部にある小さな村の名前。フリースラント州のナイエフルトの自治体に属します。17世紀に生まれたこの絵付けは、今も5人の作家が町に工房を持ち、伝統を受け継いだ絵付け家具を描いています。落ち着きのある赤、紺、緑などを地色に、
花や鳥、唐草模様などを描くスタイルは、和室にも合う落ち着きと優雅さを備えています。
【ヒンデローペンを学べる講師】
福川伸子
宮本美夏
青木めぐみ
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●Assendelft アッセンデルフト(オランダ)
 オランダフォークアート発祥の地といわれるアッセンデルフト地区。北部オランダの北ホラント州ザーンスタットの自治体の一つです。冬の長いこの地で、農民たちが副収入を得るために白木の家具や生活雑貨などの実用品に絵付けをしたことがアッセンデルフトの始まりです。アッセンデルフトグリーンを基調に、花、鳥、果実などの図柄を華やかに描きます。
【アッセンデルフトを学べる講師】
芳賀敞子
橋本みなこ
鈴木恵
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●Bauernmarlerei バウエルンマーレライ(ドイツ)
 南ドイツ・チロル地方に伝わる伝統工芸。フォークアートの原型とも言われるマーレライは、単純なモチーフからイタリアバロックやロココの影響を受けた洗練された技法へと進化し、19世紀前半には「庶民の芸術(フォークアート)」と呼ばれるまでに成長しました。丸筆を使った一筆描きが特徴で、ブーケ状にしたバラ、チューリップ、ユリなどの花やかごに盛られた果物などのモチーフを、流れるような優雅さで描いていきます。
【バウエルンマーレライを学べる講師】
吉岡三千代
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●Peinture Paysanne パンチュール ペイザンヌ(スイス)
 パンチュールペイザンヌとはフランス語で「農民の絵」の意味。スイスのフランス語圏の農民たちが木に描いていた田舎風の素朴な絵が始まりと言われています。他のフォークアート同様、時代の変遷と共に、力強いバロックスタイル、優雅なロココスタイルなどさまざまな技法が取り入れられ、素朴ながらも芸術性の高いスタイルへと発展しました。
【パンチュール ペイザンヌを学べる講師】
青木春美
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●Rosemaling ローズマリング(ノルウェー)
 北欧、ノルウェーの農民による絵付けとして発達してきた伝統工芸。山や渓谷など厳しい自然環境のために村同士の交流が難しかったことから、村ごとに独自の文化が育まれ、ローズマリングも数多くのスタイルが生まれました。教会の壁に描かれたことに始まり、やがて家の天井や家具の装飾にも取り込まれていきました。時代と共に様式が変化しても、主体となるのは常にアカンザス(野アザミ)の葉飾り。おおらかな葉の模様が、デザイン化された花々と連鎖するように、北欧ならではの鮮やかな色彩で描かれています。
【ローズマリングを学べる講師】
小嶋芳枝
加藤直子
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●Zhostovo ジョストボ(ロシア)
 ロシアの代表的伝統工芸ジョストボは、17世紀に中国から伝わった漆塗りが始まりと言われ、発展の中心だった町の名前がスタイルの名前となっています。黒やゴールドを下地に、花や果物を豊かな色彩で描いた作品は多くの人を魅了します。鮮明なハイライトがジョストボの特徴で、絵にボリューム感を生み出しています。
【ジョストボを学べる講師】
ジョストボマスター
ジョストボセミナーフェア
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●Multiloading マルチローディング(オーストラリア)
 オーストラリア在住の巨匠、エニッド・ホッシンガーが生み出した技法。南アフリカ出身のエニッドがヨーロッパ旅行中に出会ったバウエルンマーレライに魅了され、何十冊の専門書を持ち帰り、熱心な研究を続け、幅広い知識と高度な技術を身につけ、新たに開発したオリジナルのテクニックです。丸筆に何色もの絵具をつけ、13種類のブラッシュストロークを使い、グラデーションで描いていきます。ダイナミックかつ気品のあふれるバラなどの花々が特徴です。
【マルチローディングを学べる講師】
宇田由恵
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